宗教科目


宗教科の3つの特徴
特色1 【キリスト教の福音の中心に触れる】
 
キリスト教は全世界でもっとも多くの信徒数を擁する宗教です。
また人類の文化・芸術・思想などに及ぼした影響は計り知れないほどです。
しかし、何よりも重要なことは、それまでの歴史には決して知られることのなかった
人間一人ひとりのいのちの 全く新しい可能性を指し示していることです。
これを「福音」と呼びます。
本科目ではその革命的な「福音」の何であるかを学びます。
特色2 【こころと知性の統一的な発展に役立つ】
人間の偉大さは、単にこころだけに、また知性だけにあるわけではありません。
大切なのは、その両者が調和をもって発展することです。
宗教科目では、頭で何かを知 るというだけではなく、
目に見えないものへの感受性や身近なことのうちある神秘へのセンスを養うことに主眼が置かれます。
特色3 【教養としての宗教学を学ぶことができる】
 
本学の宗教学は、キリスト教を中心にするとはいえ、同時に東西の古典的諸宗教、
そして現代の宗教などについても、学問的な見地に立って学びます。
盲信や狂気の場にもなりやすい宗教の危険を避けつつ、同時にいのちの開花、
歴史の隠れた中心としての宗教性を知るために、
「教養としての宗教学」を身につけることは、現代人の不可欠の課題です。
 
 履修科目・単位・概要
【キリスト教学】1・2年次必修(各2単位)

今ここに私たちが生きていることの意味と、自分のいのちの可能性を開花させるための道を、
聖書とキリスト教の歴史や思想・文化から学びます。
  
  
キリスト教学I 

(キリスト教の基本・旧約聖書と新約聖書の概要)
1年次においては、宗教的な学科やキリスト教にはじめて触れる学生も少なくないので、
まず、現代社会における「宗教」の位置、人間存在と超越的な存在、科学と宗教、などについて
序論的に考えながら、徐々にキリスト教の基本的な内容を、旧約聖書と新約聖書を通して
学んでいきます。
とりわけ重視されるのは、いのちと幸いを告げるイエス・キリストの「福音」です。
 
  キリスト教学II 
(世界の歴史とキリスト教の歴史・キリスト教の思想と文化)
2年次においては、1年次で学んだ基本をふまえ、
キリスト教の教えや典礼など、より具体的なすがたを学ぶと共に、
歴史の中でキリスト教および教会が果たした意義、また人類の
文化や思想に与えた影響などを勉強します。
各学科で学ぶ専門科目との関連も大切にしてより広い角度から
キリスト教に触れることをめざしています。

    
【宗教学】3・4年次選択必修(各2単位)

学問に根ざした幅広い宗教理解をめざして、キリスト教および東西の諸宗教、
諸文化のすがたを学び、同時に諸宗教との対話や宗教の現代的意義とその課題
などを探ります。
下記のような多彩なテーマを用意しているので、興味・関心に即した選択ができます。
「教養としての宗教学」を身につけるよい機会です。
・女性の日々の生活の中によき便りを聴く
・歴史、文学、思想としてのヘブライ語聖書(旧約聖書)
・キリスト教諸思想/宗教の言葉と詩の言葉
・現代社会を読むための宗教〜教養としての宗教学・教養としてのキリスト教〜
・キリスト教 歴史・文化・思想/キリスト教
・イエスと出会った人々/祈りと瞑想によるライフレッスン
・心のケア
・日本人の死生観と宗教性/仏教とキリスト教の出会い〜現代の精神病理と宗教〜
・男らしさの非神話化と交わりの霊性・人が人として生きるために     〜「キリスト教的教育実践法」教師として、母として、人間として生きる力〜