漠然と海外に憧れるだけで全く勉強に無関心だった私が、故郷の函館を飛び出し、大阪でいくつかの職を経て、日々忙殺されていた20代半ば、人生で初めて勉強したくなり、アメリカ留学を思い立ちました。そこから私の人生の冒険旅行が始まり、カリフォルニアで猛勉強し、仙台で大学教員になりました。2012年度からは本学で非常勤講師として「観光文化論」の授業を担当し、2025年度から専任教員として教鞭を執っています。
振り返ると、学問は思いもよらない場所に自分を連れて行ってくれます。決して優秀ではなかった私が、紆余曲折を経験して学問の意義を知りました。皆さんと一緒に、知識を得る楽しさ、学問の奥深さと醍醐味を分かち合いたいと思っています。私は旅行会社など人と交流する職場で勤務経験があり、主客が相互満足し、信頼関係を築く体験をしました。ホスピタリティの精神に語学力が備われば切り札となります。ぜひ身につけて、飛躍してみませんか。

遊佐 重樹 教授
- 専門分野
- 応用言語学(英語教授法)、HMP担当
担当科目
・総合英語
・ホスピタリティの英語
・海外文化共創研修
・海外ホスピタリティ研修
・ホスピタリティインターンシップ研修
・観光文化論
担当科目の内容
・ホスピタリティの英語
相手の気持ちに寄り添う、深い思いやりで、一方通行ではなく与えた側にも喜びを共有する関係が必要とされるのが「ホスピタリティ」です。その精神をもって訪日外国人客に英語で対応できるよう、様々な場面で接客するための英会話を学びます。
・観光文化論
初歩的な観光の概論から始まり、歴史的背景、現在に至るまでの変遷、そして将来の観光の在り方について具体的に学んでいきます。ホスピタリティに関心を持ちながら、情報・環境・教育・福祉・異文化交流の側面から「より良い観光の在り方」を考えます。
・海外文化共創研修
①カンボジアで英語を学び、現地大学生と交流しながら教育課題に取り組み、社会貢献活動を行います。
②アメリカ・フロリダ州のディズニーワールドリゾートにおいて、将来課題に直面した際にその解決に役立つ想像力を育成するプログラムに参加します。
業績
◇著書
・『はじめてのビジネス・イングリッシュ』(共)(三修社)(2014)
◇論文
・“Linguistic Human Rights of Non-Japanese Children Living in Japan”『仙台白百合女子大学紀要』第24号(2020)
・“Introducing Swiss EOLE Approach into Japanese Elementary School English Classes”『仙台白百合女子大学紀要』第22号(2018)
・“At What Age Should English Instruction Start in Japan?”『仙台白百合女子大学人間発達研究センター紀要「人間の発達」』第7号(2012)
・“What Japan Could Learn from the History of Bilingual Education in California”『仙台白百合女子大学紀要』第15号(2011)
経歴
◇学歴
・北海道函館中部高等学校卒業
・読売外語ビジネス専門学院 通訳ガイド科卒業
・カリフォルニア大学バークレー校 文理学部言語学専攻卒業(BA in Linguistics)
・サンフランシスコ大学大学院 教育学研究科英語教授法専攻修士課程修了(MA in Teaching English as a Second Language)
◇職歴
・大阪外語専門学校(1984年〜)
・旅行代理店アイエスエイ大阪営業所(1987年〜)
・仙台白百合女子大学(1996年〜講師、2004年〜助(准)教授、2020年〜教授)
(東北大学、東北学院大学、白百合女子大学、東北こども福祉専門学院で非常勤講師)
(スタンフォード大学客員研究員2009年)
・白百合女子大学(2025年〜教授)
◇所属学会
・TESOL(Teachers of English to Speakers of Other Languages)
・CATESOL(California Teachers of English to Speakers of Other Languages)
・NABE(National Association for Bilingual Education)
・CABE(California Association for Bilingual Education)
・Computer-Using Educators
・アメリカ学会
・日本カトリック教育学会